研究活動

特別な教育的配慮を要する子どもの学習支援

LD(学習障害)児の学習支援

教育においてLD(学習障害)とは、「全般的に知的発達に遅れはないが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった学習に必要な基礎的な能力のうち、一つないし複数の特定の能力についてなかなか習得できなかったり、うまく発揮することができなかったりすることによって、学習上、様々な困難に直面している状態」とされています。

これらの困難は、適切な支援が提供されないことで、二次的な学業不振や学校不適応につながることがあります。そのため、早期に発見し、適切な支援につなげることが求められます。私は、LDのうち、「読む」「書く」に困難を示す子どもを対象に、個別最適な学習方法や支援教材の開発に向けた研究に従事しています。


被虐待経験のある子どもの学習支援

虐待を受けた子どもの中には、さまざまな背景から、特有の認知発達をたどる事例が見られます。これらの子どもは学習上の困難を有していても、基本的生活習慣の確立や情緒の安定が支援目標として優先されることが多いため、その学習支援については十分に検討がなされていません。

そこで、私は、LD児に対する学習支援の知見を活かして、被虐待児を対象とした学習支援法の開発に取り組んでいます。この分野の研究は、通常の保育や教育現場だけでなく、児童養護施設や障害児施設においても役立てられるものです。


※ 研究成果の詳細は、リサーチマップより確認できます。